浜田省吾 誰がために鐘は鳴る - ゆえに問うなかれ 誰がために鐘は鳴るやと それは君のために鳴るなれば
No man is an Island, entire of it self
every man is a piece of the continent, a part of the main
If a clod be washed away by the sea,
Europe is the less, as well as if a promontory were,
as well as if a manor of thy friends or of thine own were
Any man's death diminishes me,
because I am involved in Mankind
And therefore never send to know
for whom the bell tolls; it tolls for thee.
誰も孤島ではなく
誰も自分ひとりで全てではない
ひとはみな大陸のひとかけら
本土のひとひら
その一握りの土を波が来て洗えば
洗われただけの欧州の土は失われ
さながら岬が失われ
君の友人や君自身の土地が失われる
人の死もこれと同じで
自らが欠けてゆく
何故なら私もまた人類の一部だから
ゆえに問うなかれ
誰がために鐘は鳴るやと
それは君のために鳴るなれば
ジョン・ダン「死にのぞんでの祈り」 浜田省吾 訳
このニュースを知って、
さまざまな思いが わたしの中に。。。
そんな時に、脳裏に浮かんだ言葉。
それが、冒頭に書いたもの。
アルバム「誰がために鐘は鳴る」のブックレットに、
浜田省吾さんご自身の手で訳したものを掲載したものです。
映画にもなったヘミングウェイの小説の冒頭に引用された
ジョン・ダンの詩の一節。
普段まったく意識することのない文章ですが、
ふとした瞬間、思いだす。
鐘が鳴っているのかな。
どこか国の 誰かに。。。

誰がために鐘は鳴る
1990年6月21日発売
01.MY OLD 50'S GUITAR
02.BASEBALL KID'S ROCK
03.少年の心
04.青の時間
05.サイドシートの影
06.恋は賭け事
07.夜は優し
08.SAME OLD ROCK'N' ROLL
09.太陽の下へ
10.詩人の鐘
11.夏の終り
「誰がために鐘は鳴る」というタイトルは16世紀イギリスの詩人ジョン・ダンの詩の一節に由来します。
「誰がために鐘は鳴るやと、そは汝がために鳴るなれば」という名文句は、20世紀のアメリカでヘミングウェイの同名小説の題名としても引用されました。
鐘は誰かのために鳴っているんじゃない、お前のために鳴っているんだというこの言葉は、浜田省吾のスタイルが個としての自分自身に戻ってきていることを暗示しています。
コンプリート★浜田省吾
・愛の世代の前に
・僕と彼女と週末に
・MONEY
・詩人の鐘
なぜ、その若さで このようなことが書けるのか
と思ってしまう浜田省吾さんの曲の数々。
その曲は、年月が経過しても、
いや、年月が経過したからこそ そのスゴさがわかる。
そんな気がしてなりません。