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迷える羊が兄貴の元へ戻る日は9月9日

SheRock

昨日のわたしは、どうかしていた。
もし浜田省吾が
兄貴だったら、
君の恋を
なんと言うだろう

そんなことを考えた。

それだけメンタルが弱っていたのか。
それだけ救いを求めていたのか。
とにかく、なにかに頼りたかった。

どうにかしたい。
どうにかしなければいけない。
そんな一心だった。

過去の成功事例。
最近の出来事。
最近したこと。
それらを、わたしは脳内で一生懸命分析した。

もし浜田省吾が兄貴だったら...。
わたしは、ことあるごとに浜田省吾に頼っていた。
そして、がんばってこれた。

また頼っていいのか。
頼れば大丈夫なのか。

頼りたい。
でも、わたしには不安もあった。
兄貴は、最近語ることが少なくなっているのだ。

そして。
考えている真っ只中、やったことのないことをやっている自分に驚いた。

顆粒の薬を錠剤のように手のひらに出していたり。
ウォシュレットの水を冷たいまま出していた。

その時、天からの声が聞こえてきた。
君のその寂しさ
救えるのはもう僕じゃない


はっと我に返った。
このままじゃダメなんだと。

羊は、パンとラブレターに見向きもせず、
迷える羊を導く若い青年のことを考え始めた...。

兄貴は、必ず来る。
きっと明日
きっといつか

9月9日に。
黄色い車に乗って...。

そして、兄貴はこう言うのだ。
鏡の中 うずくまっているわたしに。
君はダンサー
俺のために
踊ってよ
踊ってみせてよ


そして、わたしは踊りはじめる...。

傷は消えてる


注:
この話はフィクションのショートストーリーでお届けしました
画像はアナログシングル『BIG BOY BLUS』のジャケットを使用しています
Posted bySheRock
浜田省吾

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