浜田省吾がアルバム「誰がために鐘は鳴る」で伝えた時代の空気
今から30年前に行われたON THE ROAD '90ツアー。
そのON THE ROAD '90ツアーで、全行程48都市83本に同行取材して田家秀樹さんが執
筆したドキュメントが「オン・ザ・ロードアゲイン」です。
ヨドバシDolyで無料サンプルを読み始めて、あっという間に90ページを読み終えました。
まだ若かった頃、のほほーんとして読んで感じなかったことを、今、こうして年齢を重
ねて読んでみると、ほんのちょっとだけ感じることが出来ました。
田家秀樹さんが、アルバム「誰がために鐘は鳴る」について浜田省吾さんへのインタビュ
ーを読み、アルバム「誰がために鐘は鳴る」を聴きたくなりました。作り手である浜田省
吾さんの製作意図を知って聴くアルバム「誰がために鐘は鳴る」。深いものがあります。
1990年6月21日に発売されたアルバム(下)とREMIX AND MASTERINGされて1999年
9月8日に発売された紙ジャケのアルバム(上)
1990年6月21日に発売されたアルバム(下)とREMIX AND MASTERINGされて1999年
9月8日に発売された紙ジャケのアルバム(上)では構成が異なります
誰も孤島ではなく
誰も自分ひとりで全てではない
ひとはみな大陸のひとかけら
本土のひとかけら
そのひと握りの土を波が来て洗えば
洗われただけの欧州の土は失われ
さながら岬が失われ
君の友人や君自身の土地が失われる
人の死もこれと同じで
自らが欠けてゆく
何故なら私もまた人類の一部だから
ゆえに問うなかれ
誰がために鐘は鳴るやと
それは君のために鳴るなればと
(ジョン・ダン「死にのぞんでの祈り」、浜田省吾訳)
ツアーパンフに掲載されている1990年7月から始まるツアーを前にして浜田省吾さんが
語っている言葉。
90年代というのは、自分を自分で救ってやらねばならなくなる時代だと思うんです。
自分で自分に祈りを捧げるというか。その祈りの部分が今後の日本に住む我々にとって
大事なんじゃないかと。何か予言めいていますけどね
これが、時代の空気...。
ON THE ROAD '90ツアーの初日、青森での出来事。搬入、ステージの設営の遅れで苛立つ
スタッフ。そして、長引くリハーサル。コンサートが定刻に始まるというのは、当たり前で
はないのです。
また、セットリストにも触れています。ゲネプロで「MONEY」と「MAINSTREET」だ
った部分が、初日のリハーサルでは「詩人の鐘」に変わっていたと。
ON THE ROAD '90
1990年8月15日 at NHKホール
01.MY OLD 50'S GUITAR
02.HELLO ROCK & ROLL CITY
03.SAME OLD ROCK'N ROLL
04.モダンガール
05.恋は賭け事
06.LONELY
07.BASEBALL KID'S ROCK
08.少年の心
09.青の時間
10.サイドシートの影
~OCEAN BEAUTY (Inst.)~
11.マイホームタウン
12.BIG BOY BLUES
13.J.BOY
14.詩人の鐘
15.君が人生の時…
ENCORE
16.MIRROR
17.こんな夜は I MISS YOU
18.風を感じて
19.ON THE ROAD
20.夏の終り
これから。というところで、無料サンプル終了...。
さぁ、続きをどうしようかと考え、ひとまずヨドバシDolyがどんな感じなのか試してみ
ようと、無料の電子書籍を購入してダウンロードしてみました。
ヨドバシDolyを起動してみると、なんか ちょっと動作が重い。そして、画面が見にくい
と感じました。amazonのKindleの画面を見ながら、文字の大きさや行間を調整してみ
たわけですが、どうもしっくりこない...。
こでれは、ダメだな。そう思いました。
まぁ、事前にヨドバシDolyの情報はブログをいくつか読んで知っていたわけですが、ポ
イントを使って購入した場合にはポイントがつかない。これでは、まったくお得ではな
いこと。
そして。スムーズに読むことができないのであれば、いくらお得であっても苦痛である
こと。これが、決定的でした。
その場限りではない。と思っています。繰り返し読むのであれば、快適な環境で、気持
ちよく読めなければ意味がないかなと。
そんなことで、ヨドバシDolyは断念し、amazonのKindleで購入することにしました。
すぐにでも続きを読みたいのはやまやまですが、お得なキャンペーンがあるか見極めた
上で購入したいと思います。
あ。昨日の田家さんのブログタイトルは、
浜田省吾さん、ツアー「ON THE ROAD2011・The Last Weekend」でした。
ラジオの収録で、ROAD&SKYの岩熊信彦さんと対面トークされたと。
2011年。ミュージシャンだけじゃなく音楽関係者誰もが音楽の役割を考えるようになっ
た中で、J.SFoundationが取り組んだこと。ツアーをやりながら思ったこと、そして、
今年のこの状況をどう感じているか。短い時間ではありましたが、いい話になったと思
います。
興味があれば、ぜひ聴いてみてくださいね。
Music Timeline~音楽年表~
amazonのKindleで購入することにしました。と書いてから数分後。楽天koboで
「オン・ザ・ロード・アゲイン」上巻を購入しました。
昨夜から気にはなっていたんですが、楽天koboで購入するつもりはなかったというのが
本当のところです。なぜなら、無料サンプルがなかったので。
無料サンプルがないということで、楽天koboは試さなくていいのかい?そんな声が聞こ
えてきて、どんな感じか試してみることにしたのです。
悪くない。うん、悪くない。これが、素直な感想です。素直な感想なわけですが、驚い
たことに過去に購入した電子書籍が表示されていました。

さっそく読み始めて、あっという間に初日7月21日、二日目 7月22日の青森市文化会館
公演の「青森にて」を読み終えました。
初日の青森市文化会館は、1時間以上遅れて開演となったわけですが、「詩人の鐘」の
ストリングスの演奏から浜田省吾さんの声が加わり、幕が落ちて「MY OLD 50'S GUITAR」へ。
この演出、想像しただけでも、というよりも、何かの映像で見たことがあるのかも知れ
ませんが、たまらないですよね...。

こうして、わたしのオンザロードの旅も再び始まりました。オン・ザ・ロードアゲイン
となったわけです。これから、田家秀樹さんにナビゲートしてもらいながら、日々ブロ
グを更新していきたいと思っています。