浜田省吾さんと吉野弘さん
先日読んだ連載コラムは、
米津玄師さんのことについて このように書かれていました。
アーティストが、文学作品に影響を受ける
彼が書く歌詞の世界観は、文学作品から影響が大きく、宮沢賢治の『恋と病熱』、井伏鱒二の『山椒魚』、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をモチーフにした曲もある。
ということは、珍しいことではありません。
浜田省吾さんにおいては、詩人「吉野弘」さんを最も敬愛し、
アルバム『CLUB SNOWBOUND 』では吉野さんの詩を引用
するなど、
多大な影響を受けているといいます。
浜田省吾が『CLUB SNOWBOUND』(1985年)というアルバムに、「雪の日に」の全文を掲載すべく、浜田自身が吉野弘に承諾を得る為に手紙を書いたところ、吉野直筆の「わざわざご丁寧にありがとう」という旨の御礼の返信をもらい感激したことを、浜田がコンサートで明かしている。ちなみに、浜田の代表曲「悲しみは雪のように」は「雪の日に」にインスパイアされて出来た曲だとも言っている。
雪の日に:吉野弘 / 悲しみは 雪のように:浜田省吾 | 富士の白雪-おゆき
雪の日に 吉野弘
雪がはげしく ふりつづける
雪の白さを こらえながら
欺きやすい 雪の白さ
誰もが信じる 雪の白さ
信じられている雪は せつない
どこに 純白な心など あろう
どこに 汚れぬ雪など あろう
雪がはげしく ふりつづける
うわべの白さで 輝きながら
うわべの白さを こらえながら
雪は 汚れぬものとして
いつまでも白いものとして
空の高みに生まれたのだ
その悲しみを どうふらそう
雪はひとたび ふりはじめると
あとからあとから ふりつづく
雪の汚れを かくすため
純白を 花びらのように かさねていって
あとからあとから かさねていって
雪の汚れを かくすのだ
雪がはげしく ふりつづける
雪はおのれを どうしたら
欺かないで生きられるだろう
それが もはや
みずからの手に負えなくなってしまったかのように
雪ははげしく ふりつづける
雪の上に 雪が
その上から 雪が
たとえようのない 重さで
音もなく かさなってゆく
かさねられてゆく
かさなってゆく かさねられてゆく
この「雪の日に」を読んで、
あとからあとから 矢継ぎ早に繰り返される「雪」
という言葉に、激しく降り続く雪をイメージしました。
そして。。。
雪は、なぜ降り続くのか。
その奥にあるものを知った時、
今のわたしを言い当てられているようで
はっとさせられた瞬間でした。
どうしたら、自分を欺かないで生きていけるだろう。
人からやさしい言葉をかけられ
戸惑ってしまう自分。。。
今のままでいいのか。
こんなことでいいのか。
これからどうすればいいのか。
繰り返す自問自答。
やさしい言葉をかけてくれた人の気持ちを裏切ることなく
自分の出来ることを精一杯やっていくことではないか。
そんな気持ちになりました。
まだまだです。
自分自身が、もっともっと成長しなければ。
いろんなことを体験し、
いろんなことを知り、
皆さんの生活の一部になれたなら。
そんなことを感じています。
重いことを書いてごめんなさい。
今日がわたしのFIRST FINALEだ。
今までのわたしから卒業。
ハロー、新しいわたし。